本記事では、筆者がITエンジニアとして大事だと感じた、「良い質問」ってものが何か共有したい。また反対に「悪い質問」ってのがどんななのかも紹介したい。
ちなみに筆者は経歴は1年半ぐらい(執筆当時)。
質問の仕方について記事を書こうと思った経緯
最初に本記事の趣旨である、「質問の仕方」に焦点を絞った記事を書こうと思った理由を説明しておこうと思う。
まず筆者はSEとして働いているが、あまり優秀でない。冗談や謙遜ではなく、何をやっても要領は悪いし、新卒の研修でも成果としては、下から数えた方が断然早かった。いわゆる典型的な「仕事ができないタイプの人」なのだ。
そんな自分に、「分からないことがあったら気軽に質問してね!」という上司の言葉(テンプレ)。筆者はこの言葉を鵜呑みして自分でよく考えもせずアホな質問をホイホイしてしまった過去がある。
結果、優しかった先輩には呆れられ、厳しめ上司の地雷は毎回スイッチONする始末、結果怒られる。そういう日々を過ごすうちに、質問するのがもう怖くなってしまった時期があった
だが「このままではイケナイ」と思い、自分の質問の仕方の何が行けなかったのか、質問の仕方で何か改善できる点はないかと、色々と工夫をしてみた結果、いくつかのポイントを押さえることで、質問の質が改善され、それに伴いコミュニケーションの改善に繋がった気がするので、シェアしたい。
悪い質問の仕方:その① 「質問丸投げ」

- 「〇〇ってなんのことですか??」
- 「〇〇を教えてください」
- 「なんか〇〇ってエラー出ちゃってるんですが」
、、「思考停止」!。
質問の丸投げは本当にやってはならない。本当にダメ、絶対。
質問の丸投げは絶対にやってはいけない行為だ。しかし、質問の丸投げは、エンジニアとしてまだ何も分からない駆け出し時期の方はやってしまいがちだと思う。自分も死ぬほどやってしまった。
ではなぜこのような質問の仕方をしてしまうのだろうか?。
理由は、質問の丸投げの何がいけないの分かっていないからだ。
このタイプの人は、幸か不幸か、自分が悪いことに気づいていない。
なので、まずは、この質問の仕方悪いことなんだという自覚を持つことと、なぜ悪いのかを理解する必要がある。何がいけないか説明していく。
結論から先に言うと、質問を丸投げしてはいけない理由は以下である。
- 理由① 何が分からないのか分からない
- 理由② 自分で解決する気ねーなこいつと思われる
質問を丸投げしてはいけない上記理由について深堀していく。
理由① 何が分からないのか分からない
「〇〇ってなんのことですか??」
質問を丸投げした場合、大抵、上記のように質問の情報量が極端に少ない。
これは相手からすると、
- 「何をしてそうなった?」
- 「考えられるパターンはいくつか思い浮かぶけどな、、」
- 「どこまで理解できているんだろう」
など、情報量が少ない分、多くのことを想像してしまう。
どんなにベテランの人でも、いやベテランの人ほど色んな可能性が見えてしまい逆に熱量を要する。
つまり、こいつ何が分からないんだと言う状態になる。
この瞬間から相手はストレスが発生する。
結局、聞き手は「どうしてそうなったの?」という一手を脳内で挟まなければならず、相手の時間も、思考回路も一瞬で奪う結果になる。なので、質問の丸投げは何一つ良いことがないので、絶対にやめよう。
理由② 自分で解決する気ねーなこいつと思われる
「なんか〇〇ってエラー出ちゃってるんですが、、」
次は印象の話だ。
上記のような質問の悪いところは、
「こいつ自分で解決しようって気はないのかな」と思われてしまうことだ。
たとえ本人にその気がなくとも、そう思われてしまう確率が高いので、気をつけよう。
上記のような質問をされた時、質問された側が感じるのは「問題解決を丸投げされた」気分だ。
これが本当に良くない。
エンジニアはエラーと戦うのが当たり前の世界なので、「まずは自分ググってみたのかよ」と言いたくなるケースが多いようだ。
また、例えエンジニアでなくとも、共通項として、他力本願の人と言うのは基本的に一緒に働きたいと思われることは少ないと考えて良い。つまり印象が悪い。
上記の理由から、考えるより先に「教えて!教えて!」というのは、本当に印象が悪い。
悪い質問② 「結論最初に言わないマン」

「〇〇したらこうなって、そのときあーしてこーして、いやこう思ってたんですけどそれで、、、」
聞いててイライラしてくる、「言いたいこと思い浮かんだ順番のまま話すマン」。
これも、聞き手の気持ちを考えていない典型。
悪い質問の仕方の代表と言えるだろう。
じゃあどうすれば「良い質問」ができるのか、コツ
上記を踏まえて、質問の仕方の質を向上するために気をつけるべきことは何かシェアする。
特別、頭の良いことをしろということはない。
筆者が、業務で「これは良いな」という実感を得たものを紹介する。
①結論を最初に述べよう。結論が分からない話は聞いてて不快。
「〇〇についての質問なんですが」
「〇〇が理解できなくて質問したいのですが」
人に質問をする際は、最初に何に関しての質問なのか、
ザックリでいいの結論を最初に伝えよう。
メールで言えば件名みたいなものだ。
相手も話のスタート位置が分かるだけで、ストレスなく聞く体制に入ってくれる。
いきなり「ここが〜〜で〇〇で、、」と結論を言わずに話し始めた場合、
話のゴールや着地点のわからず、聞き手には大きなストレスがかかる。
理由は、相手の要点を予想しながら聞かなければならないからだ。
②何が分からないか、結論を「明確」に伝えよう
「〇〇がわからないです」よりは、
「〇〇の時の△△の意味が理解できません。」
結論は「明確に」伝えたほうが良い。
当たり前だが、後者の方が聞き手は「あーその話ね」となんとなく結論だけで答えを予想できる。
と言うかここで大体分かってくれることが多い。
③自分の考えも交えつつ、経緯を説明しよう
「〇〇だと考えて、△△を行った結果、今の状況になってしまいました。」
質問する時は、経緯も一緒に述べよう。
紙にフローを書く、要点ごとにまとめる、など、
相手が状況を理解しやすい何かを準備した方が絶対に良い。要点を整理して落ち着いて話そう。
あとは「自分の考え」も交えよう。
自分の考えを述べることに関しては、賛否両論あると思うのだが、自分は経緯交えた方が良いと思っている。その理由を述べる。
自分の考えを述べる理由①「自分でちゃんと考えている」感が相手に伝わる。
悪い質問のところでちょろっと触れたが、聞き手は「解決を丸投げされた」と感じると激しい憤りを感じると自分は思っている。つまり、質問する時は「自分はこう考えた結果」と言う部分を伝えてあげることで、それがたとえ間違っていても、「考えて間違うならば、仕方ない」と言う気になるはずだ。
どんな上司も人なので、まずはそれなりに筋が通ってるかを気にするものだ。
自分の考えを述べる理由② 自分の考え方に問題がなかったかどうか、精査してもらえる
業務経験が未熟なうちは、判断のベクトルそのものが誤っているケースも多い。
恥ずかしがらずに自分の考えを伝えて、何が間違っていたのかを洗い出そう。
上記以外にもできる「良い質問」をするためのコツ
上記以外でも普段から心がけることで、良い方向に繋がったと実感したことを紹介する。
①メモを取ろう
とにかく「わからない!」と思ったら、一歩踏み込んでしまう前に立ち止まろう。
メモ帳なり、テキストエディタなりに、自分が考えたことや、これまでの過程を書き出そう。
頭ではそれくらい理解していると思っていることでも、以外と自分のワーキングメモリを過信しているだけで、整理できた瞬間に閃くなんてことが結構ある。
また、上司に突然「何かわからないことある?」と聞かれたときに、そのメモがあれば
「はい、〇〇と考えて今ここで詰まっているんですが、、」瞬時に答えることができる。
考えていることが伝わるので、印象も良いまま状況を伝えることができる
②話す内容を何度か練習しよう(心の中でOK)
質問が下手だなあ、うまく話せないなあと自分で感じる人は、
何度か心の中でリハーサルしてから質問するのをお勧めする。理由は二つ。
理由① 質問の質が向上する
考えているのと話すのとでは全然違うので、心の中でも良いので、事前に質問のリハを行うこと。一回でも大分違うと思う
理由② スムーズに質問でき、相手の時間を奪わない
質問すると言う行為は相手の時間を奪う作業だ。
1分1秒でも、相手への負担を減らす努力は、自分の中でやりきってから質問してほしい。
終わりに
散々えらそうなことを書いてきたが、上記悪い例は筆者はすべて経験したこと。
少しでも参考になれば、嬉しい。
https://tokyofreelance.jp/question/