本記事では、viエディタに行番号を表示する方法を紹介していく。
具体的には、以下の二通りの方法を紹介する。
- viエディタを起動して、:set numberと入力する方法
- ~/.vimrcファイルを作成し、:set numberと記述する方法
viエディタはLinux系のOSに標準搭載のテキストエディタで、
viコマンドやviewコマンド(読み取り専用)で起動することができる。
① :set number で行番号を表示する
viコマンドや、viewコマンドで、viエディタでファイルを開いた後に、
:set numberと入力することで、viエディタ上に行番号を表示することができる。
:set numberと入力して、ENTER
行番号が表示された
ちなみに、表示した行番号を非表示にしたい場合は、
set nonumberと入力する。
② ~/.vimrcを作成して、set numberと記述する
2つ目の方法は、~/.vimrcファイルを作成して、set numberと記述する方法である。
筆者は断然こちらの方法をお勧めしている。~/.vimrcファイルを一度作成してしまえば、設定内容がviエディタを毎回開くたびに自動的に反映され、①の手間が省けるからである。
~/.vimrcファイルとは
~/.vimrcファイルは、viエディタの設定ファイルだ。
このファイルに様々な設定を記述することでviエディタのカスタマイズが可能である。
そのカスタマイズの一つが set number(行番号を表示する)と言うわけだ。
~/.vimrcファイルを作成して、set numberと記述する
まずは以下のコマンドで、~/.vimrcファイルを作成する
# ~/.vimrcファイルを作成する
vi ~/.vimrc
次に、作成した~/.vimrcファイルを開き、set numberと記述する。
set number
~/.vimrcファイルを保存した後、viエディタで適当にファイルを開いてみると、ファイルに行番号が表示されている。

①の方法では、viエディタを一度閉じると、行番号表示もそれまでで終わってしまうため、viエディタを開く度に毎回、:set numberと入力しなければならず、面倒だ。
しかし、~/.vimrcファイルを使った方法であれば、ログインユーザが同じである限り、設定内容は常に反映された状態なので、一度作ってしまえば以後①の手間が省けて楽である。
(おまけ) ~/.vimrcファイルの設定オプション
~/.vimrcファイルには、set number以外にもたくさんの便利な設定オプションが存在する。
筆者のviエディタは外観だけでもこのくらい異なる。

かなり使いやすそうなエディタになっているのがお分かりいただけるだろう。
外観以外にも、補完機能やハイライト機能など、様々なオプションがあるので、以下に紹介しておく。とりあえず全文をコピぺして使用していただくだけでも、かなりviエディタが使いやすくなるはずだ(参考:https://qiita.com/morikooooo/items/9fd41bcd8d1ce9170301)
" setting
"文字コードをUFT-8に設定
set fenc=utf-8
" バックアップファイルを作らない
set nobackup
" スワップファイルを作らない
set noswapfile
" 編集中のファイルが変更されたら自動で読み直す
set autoread
" バッファが編集中でもその他のファイルを開けるように
set hidden
" 入力中のコマンドをステータスに表示する
set showcmd
" 見た目系
" 行番号を表示
set number
" 現在の行を強調表示
set cursorline
" 現在の行を強調表示(縦)
set cursorcolumn
" 行末の1文字先までカーソルを移動できるように
set virtualedit=onemore
" インデントはスマートインデント
set smartindent
" ビープ音を可視化
set visualbell
" 括弧入力時の対応する括弧を表示
set showmatch
" ステータスラインを常に表示
set laststatus=2
" コマンドラインの補完
set wildmode=list:longest
" 折り返し時に表示行単位での移動できるようにする
nnoremap j gj
nnoremap k gk
" シンタックスハイライトの有効化
syntax enable
" Tab系
" 不可視文字を可視化(タブが「▸-」と表示される)
set list listchars=tab:\▸\-
" Tab文字を半角スペースにする
set expandtab
" 行頭以外のTab文字の表示幅(スペースいくつ分)
set tabstop=2
" 行頭でのTab文字の表示幅
set shiftwidth=2
" 検索系
" 検索文字列が小文字の場合は大文字小文字を区別なく検索する
set ignorecase
" 検索文字列に大文字が含まれている場合は区別して検索する
set smartcase
" 検索文字列入力時に順次対象文字列にヒットさせる
set incsearch
" 検索時に最後まで行ったら最初に戻る
set wrapscan
" 検索語をハイライト表示
set hlsearch
" ESC連打でハイライト解除
nmap <Esc><Esc> :nohlsearch<CR><Esc>
以上、vi、viewコマンドで行番号を表示する方法でした。