(Linux) rpmコマンドの使い方まとめ【オプション解説あり】

(Linux) rpmコマンドの使い方まとめ【オプション解説あり】

 

本記事では、
RPMコマンドの使い方について基本的な使い方の一覧や、
RPMコマンドのオプションの解説など含めて一通り記事にしたので
参考にしていただければと思う。

 

RMPコマンドの使い方

ではRPMコマンドの使い方を具体的に紹介していく。

rpmコマンドを使うと、
パッケージをインストールしたり、削除したり、アップデートしたりと一通りの動作を実行できる。

 

基本的に、
パッケージのインストール、アンインストール、アップグレードは、システムへの変更を行うので、rootユーザ権限で行うこと。

 




 

①パッケージのインストール

# rpm -ivh <パッケージ名>

rpmでパッケージをインストールするときには上記コマンドを使用する。

基本的に、rpmコマンド単体で使う場面はすくないかもしれない。というのも、パッケージのインストールは基本的にyumで行うのが主流で、rpmはyum越しに依存関係を解決したうえで実行されるだけなので、ユーザはrpm単体で使用する機会は少ないということだ。

  • -i (–install) パッケージをインストールする
  • -v     詳細な情報を表示する
  • -h (–hash) 進行状況を「#」で表示する

 

RPMのオプションは大体「固定」

RPMのオプションは多くある。なので、基本的には組み合わせて使うことになる。しかし、大体の場合、よく使うオプションの組み合わせは固定なので、覚えておこう。

すべてのオプションについてはページ後半で詳しく解説をするが、基本的には、それぞれのオプションの意味を知るよりも、セットとして覚えてしまった方が使い勝手がよく、また、実務でも効率よく着手できることだろう。

 

②パッケージのアップグレード

# rpm -Uvh <パッケージ名>

rpmでパッケージをアップグレードするときには上記コマンドを使用する。

  • -U (–upgrade) パッケージをアップグレードする(なければインストール)
  • -v       詳細な情報を表示する
  • -h (–hash)   進行状況を「#」で表示する

 

③パッケージの削除

# rpm -e <パッケージ名>

rpmでパッケージを削除するときには上記コマンドを使用する。

  • -e パッケージをアンインストールする。

※ –nodepsオプションをさらに追加すると、依存関係を無視してアンインストールすることが可能。

 

④インストール済みパッケージを表示

$ rpm -qa <パッケージ名>

rpmでインストール済みパッケージを表示するときには上記コマンドを使用する。
パッケージ名を指定しなかった場合インストール済みパッケージ一覧が表示される。

  • -q    パッケージの詳細を表示する
  • -a (–all) インストール済みのすべてのパッケージを表示する

 

⑤インストール済みパッケージの情報を表示

$ rpm -qi <パッケージ名>

rpmでインストール済みパッケージの情報を表示するときには上記コマンドを使用する。

  • -q     パッケージの詳細を表示する
  • -i (–info)  インストール済みパッケージ情報を表示する

 

⑥インストール済みファイル一覧を表示

$ rpm -ql <パッケージ名>

rpmでインストール済みファイル一覧を表示するときには上記コマンドを使用する。

  • -q     パッケージの詳細を表示する
  • -l (–list)   指定したパッケージに含まれるファイルを表示する

 

⑦ファイルがどのパッケージにふくまれるのかを表示

$ rpm -qf <ファイル名>

そのファイルがどのパッケージにふくまれるのかを表示する。

  • -q       パッケージの詳細を表示する
  • -f ファイル名   指定したファイル名を含むパッケージ名を表示する

 

⑧パッケージの依存関係を表示

rpm -qR <パッケージ名>

パッケージの依存関係を表示する。

  • -q        パッケージの詳細を表示する
  • -R (–requires)   指定したパッケージが依存しているファイル等を表示する

 

⑨ローカルパッケージの情報を表示

$ rpm -qip <ローカルのパッケージ名>
  • -q            パッケージの詳細を表示する
  • -i (–info)         インストール済みパッケージ情報を表示する
  • -p パッケージファイル名   対象としてパッケージファイルを指定する

 

⑩指定したパッケージによりインストールされるファイル一覧を表示

$ rpm -qlp <パッケージ名>

指定したパッケージによりインストールされるファイル一覧が表示される。

  • -q             パッケージの詳細を表示する
  • -l (–list)          指定したパッケージに含まれるファイルを表示する
  • -p パッケージファイル名   対象としてパッケージファイルを指定する

 

 

rpmコマンドのオプション一覧




rpmコマンドは、上記の組み合わせを使用するだけで、ほぼなんとかなる。

しかしながら、実は、オプション + サブオプションという関係性になっており、サブオプションだけ見るとかぶっているのに意味が違うなんてことになってしまうので、念のため、一覧でオプションについても載せておく。

 

rpmコマンドのオプション一覧

-i (–install) パッケージをインストールする
-U (–upgrade) パッケージをアップグレードする(なければインストール)
-F パッケージをアップグレードする
インストール/アップグレードで併用するオプション

-v 詳細な情報を表示する
-h (–hash) 進行状況を「#」で表示する
–nodeps 依存関係を無視してインストールする
–force 既存のファイルを新しいものに置き換える
–test 実際にはインストールせずにテストを実施する
-e パッケージをアンインストールする。下記オプションは併用できる

–nodeps 依存関係を無視してアンインストールする
-q パッケージの詳細を表示する

-a (–all) インストール済みのすべてのパッケージを表示する
-f ファイル名 指定したファイル名を含むパッケージ名を表示する
-p パッケージファイル名 対象としてパッケージファイルを指定する
-c (–configfiles) 設定ファイルのみを表示する
-d (–docfiles) ドキュメントのみを表示する
-i (–info) インストール済みパッケージ情報を表示する
-l (–list) 指定したパッケージに含まれるファイルを表示する
-R (–requires) 指定したパッケージが依存しているファイル等を表示する
–changelog 変更履歴を表示する

 

-V パッケージを検査する。
-K 電子署名を検査する。
–checksig パッケージに含まれるすべての電子署名に対して検査を実施。
–initdb 新たにRPMデータベースを作成する
–rebuilddb RPMデータベースを再構築する
–addsign 新たに電子署名を挿入する
–resign 電子署名を置き換える

 

 

そもそも、RPMとは?

RPMとは、RHELを始め、CentOSやFedraといったRed Hat系のOSで扱われる、
パッケージ管理システムのことだ。

なお、RPMと並んでパッケージ管理システムでよく使用されるyumとの違いは下記記事にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。

もともと「Red Hat Package Manager」だったのがRPMと呼ばれるようになったらしい。

主にRHELを始めCentOSやFedoraなどの「RedHat系列」のディストリビューションに採用されていることが多いパッケージ形式だ。

 

RMPのパッケージのファイル名の規則

RPMのパッケージのファイル名の規則は次のようになっている。

# RPMのパッケージのファイル名

<パッケージ名>-<バージョン番号>-<リリース番号>.<アーキテクチャ>.rpm
例) bash-3.1-10.i386.rpm

例のパッケージ名は、分解すると以下のような内訳になる。

  • bash:パッケージ名
  • 3.1:バージョン番号
  • 10:リリース番号
  • i386:アーキテクチャ
  • rpm:拡張子

 

参考

 

yumとrpmの違い 〜パッケージ管理とは〜

 

 

https://www.itsenka.com/contents/development/unix-linux/rpm.html

 

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