本記事では、ディレクトリやファイルの容量を確認する、
「duコマンド」の使い方について、オプション情報などを含めて紹介する。
duコマンドとは(ディレクトリの容量を確認する)
duコマンドはディレクトリやファイルの容量を確認できるコマンドだ。
サーバの容量を圧迫しているディレクトリやファイルがどれか特定する際などに使用すると便利だ。
duコマンドの使い方
では実際にduコマンドの使い方を紹介していく。
duコマンドの書式
duコマンドの書式は以下
du [オプション] ディレクトリ・ファイル
duコマンドおすすめの使い方(du -sh )
まず結論からお伝えすると、
筆者が一番おすすめするduコマンドの使い方は、-shオプションを使った使い方だ。
du -sh 対象のパス
- -s:指定したディレクトリのディスク使用量のみを表示する
- -h:ディスク容量が読みやすいように単位をつけて表示する
以下にdu -shコマンドを使用したサンプルを紹介する。
> du -sh *
59M (old)
0B (旧開発環境:usr:local:var:www)
4.0K 000-default.conf
4.0K DockerFile_bk
4.0K Dockerfile
4.0K docker-compose.yml
4.0K docker-composer.yml_bk
2.6G flutter_Dir
236K git-work
1.1G html
0B initdb.d
311M mysql
4.0K php.ini
12K phpmyadmin
54M swift_Dir
2.1G test_Dir
上記はカレントディレクトリの全てのディレクトリ、ファイルに対して容量を確認した結果である。見ての通り、各ディレクトリやファイルごとに、容量が分かりやすく表示されているのが分かる。
上記はワイルドカードでカレントディレクトリの全てのディレクトリとファイルを対象にしているが、もちろん特定のディレクトリ・ファイルのみを指定することも可能だ。
> du -sh flutter_Dir
2.6G flutter_Dir
duコマンドのオプション
duコマンドの主なオプションは次の通り。
●集計関係
短いオプション |
長いオプション |
意味 |
-S |
–separate-dirs |
サブディレクトリのサイズを含めない |
-s |
–summarize |
指定したディレクトリの合計のみを表示する(サブディレクトリの行が表示されなくなる) |
-d深さ |
–max-depth=深さ |
集計するディレクトリの深さを指定する(「–max-depth=0」は「–summarize(-s)」に相当) |
-P |
–no-dereference |
シンボリックリンクをたどらない(デフォルト) |
-L |
–dereference |
全てのシンボリックリンクをたどる |
-D,-H |
–dereference-args |
コマンドラインで指定されたシンボリックのみをたどる |
-x |
–one-file-system |
異なるファイルシステム(パーティション)にあるディレクトリをスキップする |
-l |
–count-links |
ハードリンクがある場合は、その個数分のサイズを数える |
–exclude=パターン |
パターに一致するファイルを含めない |
|
-Xファイル |
–exclude-from=ファイル |
ファイルに含まれるパターンに一致するファイルを含めない |
–files0-from=ファイル |
ファイルに指定されたリスト(NUL区切り)を対象に集計する。「–」を指定した場合は標準入力から読み込む |
|
●表示関係
短いオプション |
長いオプション |
意味 |
-h |
–human-readable |
サイズに応じて読みやすい単位で表示する |
-H |
–si |
読みやすい単位で表示する。ただし、1024単位ではなく1000単位の値を使用する |
-Bサイズ |
–block-size=サイズ |
指定したサイズの倍数で表示する。サイズは数値または単位で指定する |
-k |
–block-size=1Kと同じ |
|
-m |
–block-size=1Mと同じ |
|
–apparent-size |
ディスク使用量ではなく実際のサイズを表示する |
|
-b |
–bytes |
実際のサイズをバイト単位で表示(「–apparent-size」「–block-size=1」に相当) |
-c |
–total |
全体の合計も表示する |
-0 |
–null |
改行ではなく、NULで区切って出力する |
–time |
集計対象ごとに、集計対象となったファイルの最終更新時間を表示する |
|
–time=表示 |
表示に「atime」「access」「use」「ctime」「status」を指定して、「–time」で更新時間の代わりに表示で指定した時間を表示する |
|
–time-style=スタイル |
時間の表示スタイルとして「full-iso」「long-iso」「iso」「+FORMAT」を指定する。「+FORMAT」はdateコマンドのフォーマット指定と共通 |
参考
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1610/25/news016.html
duコマンドと合わせて使い方を覚えておきたいコマンドとして、dfコマンド(ディスク容量を確認する)がある。duコマンドと合わせてサーバ管理には必須のコマンドなので、知らない方はこの機会にぜひ覚えてもらいたい。