MAMPを卒業したい
インストールするだけでphpの環境構築ができるMAMP。
MAMPを卒業して、一からローカルのMacBookに開発環境を作ってみたくなったのでやってみた。
その時の手順メモ
今回(前編)では下記手順を解説する
- Homebrewのインストール
- apacheのインストール
- mysqlのインストール
- phpのインストール
- 自動起動設定(apache + mysql)
後編では下記手順を説明する。
- apacheの設定変更
- mysqlの初期設定
あと+αでphpmyadminの導入の手順も紹介する。
の3つの記事に分けて書いていく
HomebrewでMAMP環境作成を目指す
では具体的な手順を紹介していく。
Homebrewとは
HomebrewとはMacOSで使えるパッケージ管理システムのこと。
今回はHomebrewでMAMP環境に必要なプログラムをインストールする。
MAMP環境とは
MAMP環境とは「Mac + Apache + Mysql + PHP」の開発環境のこと。
なので、今回はHomebreを使って、
- Apache (Ver. 2.4.34)
- Mysql (Ver. 8.0.17)
- PHP (Ver. 7.3.9)
をローカルのMacにインストールする。
が、実はこのうち ApacheとphpはデフォルトでMacに入っている(バージョンは上記より古い)。今回は勉強も兼ねて全て一から自分でインストールする。
Homebrewをインストール
Homebrewのインストールコマンドは下記ホームページからコピーできる。
赤枠のコマンドをコピーしてターミナルで実行する

インストール完了後は「brew」というコマンドでhomebrewを実行できる

Apache、Mysql、PHPをインストール
brewコマンドで、apache、Mysql、PHPの各プログラムをインストールするコマンドは下記(rootユーザでやったような)。
//apache
brew install httpd
//mysql
brew install mysql
//php
brew install php
brewでのインストール後は
「/usr/local/」配下にプログラムが格納される。
デフォルトのApache、phpの自動起動設定をOFFに
デフォルトのapache、phpは今回は使わないスタンスなので、今後使わないように設定する。
そのためにはデフォルトのapache、phpの自動起動設定をOFFにする
自動起動設定とは
自動起動設定とは簡単に言うと、PC起動時、指定したプログラムを自動的に起動してくれる設定のこと。
PC起動時に、apacheとかmysqlを勝手に立ち上げてくれるようにする。
リナックスのサーバーとか触ったことある人ならデーモンとかによく設定する。
Macの自動起動設定は、launchctlコマンド
MacOSでは自動起動設定にはlaunchctlコマンドを使用する。
「launchctl list」で全ての自動起動設定を確認できるが、grepでapacheとphpだけ確認する。
//apacheの自動起動設定を確認
launchctl list | grep http
//phpの自動起動設定を確認
launchctl list | grep php
apacheだけデフォルトのものが自動起動設定がされていた(orgって書いてる方)。
こいつは勝手に立ち上がって欲しくないので設定を解除していく。
//launchctl list | grep http の結果
83659 0 org.apache.httpd //こいつを消したい
81327 0 homebrew.mxcl.httpd //homebrewでインストールしたほう
自動起動を解除する手順は下記
//自動起動を止めたいプログラムをストップ
launchctl stop サービス情報ファイルパス
//自動起動を止めたいプログラムの自動起動を解除
launchctl unload -w サービス情報ファイルパス
サービス情報ファイルというのは、各サービス情報を記録したファイルのことで下記に格納されている。
/System/Library/LaunchDaemons/サービス情報ファイル(.plist)
ここにさっき確認した「org.apache.httpd」のサービス情報ファイル(.plist)が存在していて、自動起動するよって設定で保存されてるからダメらしい。
下記コマンドで自動起動を解除していく。
launchctl stop /System/Library/LaunchDaemons/org.apache.httpd.plist
launchctl unload -w /System/Library/LaunchDaemons/org.apache.httpd.plist
実行後、再び自動起動設定を確認すると、homebrewのものだけが残っている。
無事デフォルトのapacheは自動起動しなくなった。
//launchctl list | grep httpdの結果
81327 0 homebrew.mxcl.httpd
phpにPATHを通す
今回インストールしたphpのバージョンは7.3.9。
こいつにPATHを通さないと、デフォルトのphp(バージョン7.1)が使われてしまう。
PATHを通すというのは、実行コマンドのプログラム本体が置かれているパス(フルパス)を、環境変数「PATH」に、追記する作業だ。
これをすることで、プログラムの実行コマンドをフルパスで打つのではなく、パス部分を省略して打つことができるようになる
なのでphp7.3.9をを使えるようにPATHを通していく。
前述の brew install php インストールした際こんなのが出ていた
If you need to have php@7.3 first in your PATH run:
echo 'export PATH="/usr/local/opt/php@7.3/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="/usr/local/opt/php@7.3/sbin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
簡単に言えば「7.3のphpを使いたかったらechoのコマンドを実行しろよ」ということ。~/.bash_profaileは環境変数を保存してあるファイルで、PATHの情報はここに保存されている。
なので実行
echo 'export PATH="/usr/local/opt/php@7.3/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="/usr/local/opt/php@7.3/sbin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
んで、PHP をstartするようコマンド打って、ターミナルを再起動すれば PHP 7.3 になっているらしい。
brew services start php
ターミナルを再起動して、
php -v

php7.3になった!
ここまでで、各プログラム(apache、mysql、php)インストールと、自動起動設定、phpの設定が完了した。後編では、続きとして、下記設定を行う。
- apacheの設定
- mysqlの設定
■後編