本記事では、
ディスク容量を確認するコマンドである「dfコマンド」の使い方について紹介する。
dfコマンドとは
dfコマンドとは、
サーバのディスク容量に空きがあるか確認する際に使うコマンドだ。
dfコマンドの書式
dfコマンドの書式は以下
df [オプション] [ファイル]
dfコマンドのオプション
dfコマンドのオプションは以下
duコマンドの主なオプションは次の通り。
●集計関係
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
-S | –separate-dirs | サブディレクトリのサイズを含めない |
-s | –summarize | 指定したディレクトリの合計のみを表示する(サブディレクトリの行が表示されなくなる) |
-d深さ | –max-depth=深さ | 集計するディレクトリの深さを指定する(「–max-depth=0」は「–summarize(-s)」に相当) |
-P | –no-dereference | シンボリックリンクをたどらない(デフォルト) |
-L | –dereference | 全てのシンボリックリンクをたどる |
-D,-H | –dereference-args | コマンドラインで指定されたシンボリックのみをたどる |
-x | –one-file-system | 異なるファイルシステム(パーティション)にあるディレクトリをスキップする |
-l | –count-links | ハードリンクがある場合は、その個数分のサイズを数える |
–exclude=パターン | パターに一致するファイルを含めない | |
-Xファイル | –exclude-from=ファイル | ファイルに含まれるパターンに一致するファイルを含めない |
–files0-from=ファイル | dfコマンドの主なオプション dfコマンドの主なオプションは次の通りです。 短いオプション 長いオプション 意味 |
|
●表示関係
短いオプション | 長いオプション | 意味 |
-h | –human-readable | サイズに応じて読みやすい単位で表示する |
-H | –si | 読みやすい単位で表示する。ただし、1024単位ではなく1000単位の値を使用する |
-Bサイズ | –block-size=サイズ | 指定したサイズの倍数で表示する。サイズは数値または単位で指定する |
-k | –block-size=1Kと同じ | |
-m | –block-size=1Mと同じ | |
–apparent-size | ディスク使用量ではなく実際のサイズを表示する | |
-b | –bytes | 実際のサイズをバイト単位で表示(「–apparent-size」「–block-size=1」に相当) |
-c | –total | 全体の合計も表示する |
-0 | –null | 改行ではなく、NULで区切って出力する |
–time | 集計対象ごとに、集計対象となったファイルの最終更新時間を表示する | |
–time=表示 | 表示に「atime」「access」「use」「ctime」「status」を指定して、「–time」で更新時間の代わりに表示で指定した時間を表示する | |
–time-style=スタイル | 時間の表示スタイルとして「full-iso」「long-iso」「iso」「+FORMAT」を指定する。「+FORMAT」はdateコマンドのフォーマット指定と共通 |
そのうちよく使うのは、-hオプション(サイズに応じて読みやすい単位で表示する)だ。
df -h
dfコマンドの使用例
では実際にdfコマンドの使い方を、実例を通して紹介していく。
画像はLinuxサーバではないが、
私物のMacBook Air(ディスク128GB)でdfコマンドをたたいた結果だ。
df -h

一段目の赤枠が表示項目を表している
二つ目の赤枠がハードディスクの部分だ。
内訳は以下のようになっている。
- 「Size」ディスク容量(113Gi)
- 「Used」使用済みのディスク容量(73Gi)
- 「Avail」ディスク容量の空きサイズ(26Gi)
OS標準の確認画面と比較、まあ大体合っている
上記のように、ディスク容量と、現在どれだけのディスク容量を使用しているかをコマンドで手軽に確認できるのがdfコマンドなので、ぜひ使い方を覚えておこう。
参考
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1610/24/news017.html
dfコマンドと合わせて使い方を覚えておきたいコマンドとして、duコマンド(ディレクトリ・ファイル容量を確認する)がある。dfコマンドと合わせてサーバ管理には必須のコマンドなので、知らない方はこの機会にぜひ覚えてもらいたい。