自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはあり?なし?現役SEが解説

自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはあり?なし?現役SEが解説

 

本記事では、自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはあり?なし?と言うテーマについて、現役のSEである筆者が持論を述べていく。

結論から話すと、「自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはあり」だと筆者は考えている。そのため、本記事はどちらかと言うとSES下積み肯定型の目線での記事となっていることに注意してもらいたい( SESの回し者の」記事とかではないです)。

挿絵とかもなく、殺風景な記事ですが、読み物としてぜひ息抜きに呼んでみてください。

 

まず先に、ざっと「自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはあり」だと考える根拠を紹介する。

自社開発Webエンジニア転職のためにSESで下積みはありだと考える根拠
  1. webエンジニア転職の権利を獲得できる
  2. 世間はSESを悪く言い過ぎ、良いSESだって結構ある
  3. いきなり自社開発入社しても「世間知らずのお荷物」になる可能性も
  4. エンジニアが好きか、向いてる職業なのか、大体わかる
  5. 守ってもらえる
  6. エンジニアとしての常識は、SIer業界の方が学びやすい
  7. 実際に、SES→webエンジニア転職のステップを踏んでいる先輩はたくさんいる
  8. (まとめ)結局のところ、SESとかWebエンジニアは問題ではない

上記根拠について順番に説明をしていこうと思う。

 

①webエンジニア転職の権利を獲得できる

まず第一の理由が、webエンジニア転職の権利を獲得できるからという理由だ。

上記は、エンジニア未経験の人が必ずしもwebエンジニアになる権利がないと言っているのではない。しかしながら残酷な事実として、転職サイトなどで自社開発企業の募集要項を確認してみると、大体、「〇〇(開発言語)での開発経験に△年以上携わった経験をお持ちの方」と言った条件が盛り込んであるケースがほとんどだ。これはつまり早い話、「未経験お断り」と言っている訳で、自社開発企業に入ろうとしても、そもそも面接の段階で門前払いのケースが多々あるというのが現実だ。

実際、スクール上がりで自社開発企業志望の友人の就活事情を聞いてみると、そもそも「実務経験がないので面接すら受けさせてもらえない、スクール時代に作ったポートフォリオなどありきたりすぎて何の役にも立たない」と言う意見が多い。

一方でSES業界は、未経験からでも入社するハードルは比較的低く、技術力うんぬんよりも、まずは人としてしっかりしているかを大事にしており(この理由についてもは後述する)、ポートフォリオなども大体必要ないため、入社の難易度的には比較的低いものとなるだろう。

しかし、SESとは言え、エンジニアとしての仕事は仕事なので、未経験と比べると業務経験の差という点では大きく経歴に差がつくし、採用する側からすれば、やはり信頼点として、その道をある程度の年数こなしてきた人の方が採用のし易さという点では信頼がおけるのであろう。

まあ要約すると、SESは入社のし易さ的には自社開発企業に比べて低いので、最初から自社開発企業への入社を目指して苦労するよりも、SESで業務経験を積むことで、webエンジニアへの転職の権利(信頼)を勝ち取るのは全然ありという話である。

もちろん、SES入社すること自体、最初から自社開発企業に入社することに比べると単純に遠回りな話ではあるし、必ずしもベストプラクティスだと言うわけではないので、あくまで参考程度に考えてもらいたい。




②世間はSESを悪く言い過ぎ、良いSESだって結構ある

筆者は世間はSESを悪く言い過ぎだと考えている。
良いSESだって結構あるのにな〜、必ずしもSES=悪じゃないのになあ〜と考えるのである。

SESの悪い噂は確かに業界全体で見れば、見逃すことのできない事実として今もな存在することだ、認めようと思う。しかし、問題なのは「SESは悪、行かない方が良い」と言う噂(とりわけピンポイントの実例をネタにして)をネットで大きく取り上げすぎている点であると思っている。

そして特に、そのような情報を垂れ流してしるのは、誰とは言わないがやたらとSNS上でフォロワーの多い、いわゆるインフルエンサー的エンジニアの人だったり、近年では、プログラミングスクールも「webエンジニア転職」を売り(実績は謎、、)にしたところも多い。多分、自社開発webエンジニア至上主義を発信している方が受けが良いと知ってのことだろうと思っている。

実際、エンジニア人気が高まってきたおかげか、筆者の周りにも、「エンジニア転職目指して勉強してるんだよね」と言う人が増えてきた。そして、エンジニアである筆者に相談か知らないが、連絡をとる機会が増え、話をしてみると大体、上記のようなネットの情報がバックにあることが多く、「SESは絶対いかない!自社開発webエンジニアに、俺はなる!」と情熱を燃やしながらも、実際はプロゲートを何周もしているだけなのである(その後結局、自社開発webエンジニア就活には挫折して、SESみたいなとこに落ち着く、就職率の実績と学費だけはスクールに貢献、、みたいなケースが多い。要は、自分で考えて行動できないということを言いたい、まあ酷なことではあるが)。

おっとこれではただの筆者の悪口で終わってしまうので、本当にお伝えしたいことを結論として書くならば、SESは悪!と盲目的に考えるのではなく、「良いSESだってごまんとあるよ、重要なのはSESの特徴をきちんと理解した上で、自分にあってそうか、そうでないか見極めることが大事だよ」と言うことだ。

ネットの情報に踊らされて、エンジニアとして幸せに働くと言う視点よりも、自社開発webエンジニアになると言うことが目的化している駆け出しエンジニアをもう見たくないなあと思うのが筆者の正直なところである。SESでもきちんとした働き方、技術、キャリアを積むことは可能なので、そう言った機会を見逃さず、下積みとしてのSESは大いにありだし、それで飽き足らないと感じたならば、そこから自社開発を目指すなりすれば良いじゃない、と筆者は考えるのである。

ちなみに、SESの働き方や業界の暴露話は下記記事に全て記載してあるので、もしよければ参考に読んでもらいたい。

 

③いきなり自社開発入社しても「世間知らずのお荷物」になる可能性も

いきなり自社開発入社しても「世間知らずのお荷物」になる可能性があると言うことをぜひ覚えておいてもらいたい。

まず世間知らずがどのようなことを指しているのかというと、「エンジニアとして、会社のやり方や技術しか知らない」という状況を指す。自社開発エンジニアの場合、SIer業界に比べて、1組織あたりで見れば比較的少数精鋭な組織が多いだろう。その場合、あらゆることに融通が利く反面、自社特有の開発ルールやルーティン、技術といったものまで生まれてしまう(悪いと言っている訳ではなく、仕事を効率的にこなすため当然のこととして)。

しかし、それは、自社の環境でのみ通用するものである可能性がある。そして、最悪なケースとして、未経験から運よく自社開発エンジニアへ転職できたは良いものの、上記のような高度かつ、組織に合わせて合理化されたルールや技術のレベルの高さについていけず、会社内で「お荷物化」し、最終的に挫折し退職するパターンである。そして、そんな限られた範囲の常識を、「エンジニアってみんなこんな働き方するんだ」と世間知らずなままエンジニア人生に幕を下ろすのはもったいないことだ。

対して、SESというかSIer業界は全体的に、「世間一般のエンジニアのルール」を業務遂行に際し踏襲している組織が多い。分かりやすいところで言えば、フォーターフォールでの開発や、仕様書文化などが挙げられる。これらは悪く言えば「堅苦しく、融通の利かない昔ながらの手法」、良く言えば、「実績のある、画一化された信頼のおける手法」であるのが特徴だ。

自社開発の例に対して対になる表現をするならば「SIer業界は常識人」と表現できるだろう。ある程度の非効率性を黙認すれば、昔ながらに「良い」とされてきたエンジニアの基本的な性質、押さえるべきイロハは、SIer業界の手法の方が学びやすいし、ある程度、業務の大枠が画一化されている分、未経験エンジニアでも参入障壁的には実際に低いのである。

②世間はSESを悪く言い過ぎとも通ずるのだが、自社開発webエンジニア推し勢はこう言った情報はまず流さないと思うので、SES含むSIer業界はその性質上、未経験からの受け入れ口も広いため、まずは、「エンジニアの基本ってこんな感じか」を掴むという意味でも、SESでの下積みは筆者はありだと覚えておいてもらいたい。

技術という点では、SIer業界はフレームワークなどを使用しないでプログラムを組むことが多く、バージョン管理ツールもSVNが主流、クラウドではなくオンプレの運用など、まだまだ時代に追いついていない部分が多い。しかし、古い=ダメなのではなく、古い技術を知ってこそ今の技術のメリットや進歩を感じられるのであり、この辺は重要なので駆け出しエンジニアの方は特に意識してもらいたい。以前、最初から「フレームワーク(Laravel)勉強しています!」と言いながら「クラス?ネームスペース?」みたいな人に出会ったことがあるが、、いやまずはphp(素)を勉強しろ!と突っ込みたくなったことがある。




④本当にエンジニアが好きか、向いてる職業か、大体わかる

SESとは言え、エンジニアという職業が自分が本当に好きか、向いているのか、というのは、仕事を通じておそらく8割型は理解できる

この件に関しては別にSESが重要という訳ではないのだが、入社のし易さという観点と、③で紹介したSIer業界におけるエンジニア業務の画一性という観点から、「エンジニアという職業が自分が本当に好きか、向いているのか」という判断を、下積み時代に行うことができると筆者は考える。

こういう角度から話を展開したくはないのだが、近年「webエンジニア=時間や場所に囚われず働くことのできる職業、将来性抜群」みたいな、都合の良い部分だけを強調し、本当に重要なエンジニアとしての素質や、負の面を強調しないと言ったたちの悪い事例が激増している。

「②世間はSESを悪く言い過ぎ」でも紹介したが、ちょっと世間は個人のエンジニアのキャリアの成り行きを、SESという環境のせいにしすぎではないかと思う次第である。環境云々よりも、まずはエンジニアはエンジニアという特殊性の強い「技術職」なので、キャリア自体が自分に向いてそうかを第一に考えるべきであり、SESは環境最悪!webエンジニア一択!みたいな甘い広告文句(全部を否定する訳ではないが)を鵜呑みにするのはいかがなものかと疑問を呈する訳である。

重要なことは、繰り返しになるが、エンジニアという職業が自分が本当に好きか、向いているのかということであり、、それはSESでも全然見極めを行うことができる。また、どちらかと言えば、環境よりも、個人の「実際の業務に触れてみて得た感覚」の方が、向き不向きの判断は下し易いので、入社のハードルが低いSESでの下積みはありだと筆者は考えている。

 

⑤守ってもらえる

守ってもらえると言うとちょっと語弊がある気がするが、良い見出しが思いつかなったのでご勘弁を。

守ってもらえるとはどいういうことかと言うと、自社開発の場合、独自のBtoCサービスなどの開発が多い分、働き方や規則の面で制限が少ないが、一方で会社の繁栄を支える確かな個の力が必要となる。一方、SES含むSIer業界の場合、BtoBが基本のため、市場の規模もそれなりに大きく安定している。その分、フォーマルな現場での昔ながらの「会社」らしい働き方が基本となる。つまり個人の単体での力というよりは、会社やチームでの立ち回り、つまり、組織単位での働き方が基本となる。

これがSESに未経験入社の受け入れが多い最大の理由であり、技術云々よりもまずはお客さんのところでしっかり働いてくれそうな人(=SESにおいて会社に利益をもたらす人)であるかを念頭に置く理由なのである。

まあ何が言いたいかと言うと、SIer業界の場合、基本的に周りに助けてくれる人やがたくさんいますよと言う話である。最初からキラキラエンジニアを目指して自社開発エンジニアに就職できたは良いものの、会社内では使い物にならず、立場を失って孤立するよりは、SIer業界のような常に周りに助けてくれる先輩のもとで安心して働き、それからWebエンジニアになるとかでも全然良いと思っている。

SIer業界は良くも悪くも年齢層がwebエンジニアに比べて広い。当然会社内での立場も最初はほぼ確実に下っ端という立場からになるが、逆に言えば必ず上には上司という存在がいて、しばらくはOJTなどを通じて業務を学ぶことができる。また、SIer業界の仕事の傾向として、どこもなるべく仕事内容を「手順書化・マニュアル化」しているので、まだ諸所に整備の整っていない小さな組織につくよりは、安心して仕事に取り組むことができるだろう。

 

⑥エンジニアとしての常識は、SIer業界の方が学びやすい

エンジニアとしての常識は、SIer業界の方が学びやすいと筆者は考えている。

プログラムは当たり前に書くし、上流から下流までの一通りのエンジニアとして必要なスキルや、顧客との調整、チーム開発などの仕事感も身につけることができる。トレンドのweb系自社開発企業などとSIer業界を比較してみると、確かに扱っているプログラミング技術や開発態勢などに違いはあるものの、エンジニアとしての本質的な部分はSIer業界の方が昔ながら(もちろん良い意味での)のフローや基本を遵守しているため、自社開発特有の開発ルールやルーティンと比べて「常識的」と表現しているのである(例えば、保守性・可読性の高いプログラムを書く、網羅性が高く無駄がないテストを実施する、優先度・工数を鑑みて柔軟にチーム開発をマネジメントする、要件を顧客とうまいことすり合わせる、など)。

むしろ上記のような、昔からある程度ルールとして確率されてきたレールをSIer業界は遵守する傾向があるので、自由度の高いベンチャーや自社開発に比べて、「常識的な」エンジニアになれると筆者は考えている。

 

⑦実際に、SES→webエンジニア転職をしている先輩はたくさんいる

最後に、筆者の能書きだけではなく、実績や経験から言わせてもらっても、SESに入社しようが最終的にはwebエンジニアに転職していった先輩はたくさんいる

ただ「SESで下積みしてもいけるもんなんだ」と軽んじてもらっては困るので、注意しておくと、けっして腰掛けのSESという感じで働いてた人はいなかったなあと感いじる。どの人も、「この人なら任せても大丈夫」という仕事に対しての取り組み方をしていたし、実際に転職後の話を聞いても相変わらずの様子であった。

また、一背景として、自社開発企業の社長(エンジニア)自身、もともと、大手SIerの元でバリバリと働いていた優秀なキャリアを持っているケースも多く、つまりはSESでのキャリアも評価の対象として十分理解を得られうるということである。

 

(まとめ)結局のところ、SESとかWebエンジニアは問題ではない

⑦の続きにもなるのだが、大事なことは1エンジニアとして責任を持って仕事に取り組める人であるかどうかである。

SESとかwebエンジニアとか、ネットの情報に踊らされて形にばかりこだわったり、「時間や場所に縛られない働き方がしたいから」とか、そもそもエンジニアは好きなのか?仕事任せて大丈夫か?と思うような動機が不純な人は要注意。SESであろうがwebエンジニアであろうが、このタイプの人はエンジニアとして幸せな未来が待っている可能性は低いと言える(実際筆者の周りにいたこのタイプの人は、みんな社内で居場所をなくしてやめたり、転職も視野に入れた勉強の段階で挫折して静かにフェードアウトしていった、、)。

逆に、どんな環境であろうと言い訳せず、あくまで自分の力を頼りに目の前のタスクに取り組める人は、SESでも、転職してwebエンジニアになっても評価が高く、エンジニアとして幸せそうにキャリアを積んでいるように思う。そういう人であるならば、SESをキャリアの下積みにするのは大いにありと思っている。

とは言え悪徳SESは本当に悪徳(そもそもエンジニア業務をさせてもらえないとか笑)なので、SESを視野に入れるとしてもリサーチは絶対に必要です。

 

少しでも本記事でIT転職の視野や考え方の参考になることを祈っています。

以上、はらちゃん。

 

 

https://www.sejuku.net/blog/118211

 

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