本記事では、ワードプレスなどでブログを書いている方向けに、
見出し・段落・改行の違い【SEOに効果的な使い分け】というテーマで記事を書く。
見出し・段落・改行はそれぞれ見た目には似ているものであるため、web上での違いを理解していない人が多いが、見出し・段落・改行それぞれの厳密な違いが分かっていないと、人が見た時には一見普通の文章であっても、SEOをチェックしている検索エンジンには意味不明の文章ととらえられ、むしろ質の低い記事とみなされることにも繋がってしまうため、この記事を機会に、最適な文章をかける様になって欲しい。
見出し・段落・改行 の違いとは

まずは、見出し・段落・改行、3つの具体的な違いについて紹介する。
結論から言ってしまうとそれぞれ下記のような違いがある。
用途 |
ワードプレスでの挿入方法 |
HTML上のタグ |
SEO的視点 |
使用例 |
---|---|---|---|---|
見出し |
ボタンより選択
|
<h数字>タグ |
記事中の見出しを示すタグ。 h1~h6まで存在し、1に近いほど大きな見出しとなり、6に近いほど小見出しとなる。 ワードプレスの記事タイトルは<h1>タグで出来ている。 |
<h1>見出し1</h1> |
段落 |
記事中で書き出してから、Enterを押すまでの範囲 |
<p>タグ |
記事中の段落を示すタグ。 |
<p>この文章は一つの段落です。タイトルではなくコンテンツなどに使います。</p> |
改行 |
記事中でShift + Enterを押した箇所 |
<br>タグ |
記事中の改行を示すタグ。 |
文章を<br>折り返します。 |
表だけだとイメージしづらいと思うので、具体例を交えて順に解説していく。
①見出し(<h数字>タグ)
見出し(<h数字>タグ)は、記事中の見出しを示すタグだ。
HTMLソースで記事を確認した時に、<h数字>~</h数字>で囲まれた部分が一つの見出しであることを表す。
h1〜h6まで存在し、1に近いほど大きな見出しとなり、6に近いほど小見出しとなる。
ワードプレスの記事投稿画面からは、ご覧のようにボタンから挿入できる。
注意点として、
記事中に<h1>タグを使用することは、基本的にあってはならない。
理由は、<h1>タグは一つの記事に対して一つのみ使用するべき強力な意味を持つタグであり、ワードプレスでは、記事タイトルがすでにデフォルトで<h1>タグであるためだ。
なので記事中に使う見出しは、<h2>〜<h6>タグを使用するのが原則になる。
- <h1>タグは記事タイトルに使用されるので、記事中では使用しない。
- 記事中では、<h2>~<h6>タグを使用するのが原則。
しかしながら、見出しが多すぎても自身で管理ができなくなってしまう。
そこで、概ね下記のような使いわけをすることをおすすめする。
- <h2>タグ:記事構成のガイドライン(中見出し)
- <h3>タグ:<h2>タグの内訳(小見出し)
- <h4>タグ:<h3>タグの内訳(超小見出し)※めったに使わない
大体<h2>と<h3>で収まるような記事構成が理想ではないかと思う。
<h4>タグはめったに使わないが、どうしてもという時に使用するレベルで良いだろう。
<h5>、<h6>タグまでいくと、使用してダメということはないが、そこまで深く見出しを管理しなければいけない記事というのはなかなかのコンテンツ量であるか、そもそも記事を分割した方が良いんじゃないのレベルの記事だと筆者は思っている。
なので、<h2>~<h4>タグのみで収まる記事のアウトラインにするのが理想だよということをまずは理解していただきたい。
下記は筆者の記事の目次だが、実は<h2>タグと<h3>タグのみ表示する構成にしてある。
どうだろう、これだけで大体一記事のアウトライン(記事を読んで何が分かるか)がご理解いただけるのではないだろうか。
これは何も人間だけに限った話ではなく、適切な見出しの活用は、SEOの観点からしても、検索エンジンに対して効果的に記事構成を伝えるという役割がある。
このように、記事の概要を人間・検索エンジン向けに伝達するのが見出しタグの役割なのである。
見出しタグは記事構成を対人間・検索エンジンに伝える役割を持つよ
②段落(<p>タグ)
段落(<p>タグ)は、記事中の段落を示すタグだ。
HTMLソースで記事を確認した時に、<p>~</p>で囲まれた部分が一つの段落であることを表す。
ワードプレスでは、ボタンから段落を選択することができる(デフォルト値)。
段落は「Enterキー」を押したところや、見出しを挿入したところまでが一つの段落となるので覚えておこう。

段落で気をつけて欲しいのは、次に紹介する、
「改行」のつもりで段落を挿入しないで欲しいということだ。
どういうことかというと、単純にEnterを押して段落を挿入すると、ご覧のように、
「見た目上は」改行をしているように見える。

しかし、実はこれ、
改行ではなく、「段落が2個」の状態になってしまっているのである。
上記の何が問題かを説明する。
まず、段落の役割は、それ一つで意味のまとまった意味を持つセクションを示すことだ。つまり、一つの段落内(一つの<p>〜</p>タグ内)の文章は、一つのまとまった意味を持つ文章として完結している必要があると言うことだ。
ところが、上記のフカヒレの例の文章を見てみると、改行のつもりで誤って段落を挿入しているため、一つ一つの段落(<p>〜</p>タグ)の文章だけでは、きちんとした意味を持つ文章になっていないのがお分かりいただけるだろう。
つまり、改行のつもりでEnterを押した場合、本来一つの段落にしたいセクションを、意味の分からないポイントで段落によってぶつ切りにすることになり、それぞれ段落となってしまったセクション一つ一つの文章が、意味不明な内容になってしまうのだ。これはSEO的によろしくない。
なので、改行のつもりで誤って段落を挿入しないということをぜひ覚えておいて欲しい。
改行のつもりで誤って段落を挿入しない
③改行(<br>タグ)
改行(<br>タグ)は、記事中の改行を示すタグ。
HTMLソースで記事を確認した時に、<br>タグを挿入した箇所で文章を折り返す。
ワードプレスでは、段落中などで
Shiftキー + Enterキーを押すことで、改行を挿入することができる。

改行の何が良いかというと、
段落などの意味のまとまりを崩さないまま、レイアウトのみを調節できる点だ。
改行のつもりで誤って段落を挿入してしまうと、意味のわからない文章構成となってしまうは上述した。かと言って、文章の見た目上、「絶対にこのタイミングで折り返したい!」という箇所が必ず発生してくる。
その時に、Shiftキー + Enterキーで改行を挿入することで、段落などの意味のまとまりを崩さないまま、レイアウトのみを調整可能となる。
逆を言えば、本来段落として分割したいポイントで、段落のつもりで改行を挿入してもダメだということだ。
見出し・段落・改行 を使い分けるとなぜ良いのか

見出し・段落・改行を使い分けるメリットは、結論からいうと、SEOのためだ。
もっと詳細にいうと、検索エンジンに正しく記事の情報を伝達するためだ。
検索エンジンに正しく記事の情報を伝達するとは
検索エンジンとは、日々我々のwebサイトを訪れて、どんなサイトなのか評価をしてくれているロボットのことだ。
この検索エンジンは人間のようにサイトを見た目の分かりやすさで判断しているわけではなく、HTMLソースそのものを解析して、サイト構成や文章内容が適切かどうかなどを判断している。

つまり、何が言いたいかというと、
見出し、段落、改行は、見た目には似ているが、ロボット目線では全く異なる役割を持ったものなので、適切に使い分けることが重要だということだ。
これを知らずに文章をむやみやたらに書き続けても、SEO評価が伸びず、いつまで経っても検索上位に表示されないという事態になってしまう。
見出し、段落、改行は、見た目には似ているが、ロボット目線では全く異なる役割を持ったものである。
終わりに
いかがだったろうか
見出し・段落・改行は似て全く異なるものだということがご理解いただけただろうか。
具体的な使い分けは最初は難しいと思うが、慣れてくると自然とできるようになるし、将来より良い文章構成のサイトの作成にもつながってくるので、ぜひ早くから本記事の内容を頭に入れてブログ運営に取り組んで欲しい。